関ジャニ∞村上信五とマツコ・デラックスの2人がMCを勤める「月曜から夜ふかし」の2013年4月15日放送「歌舞伎座がオープンしたので歌舞伎について知りたい件」の中で歌舞伎の面白さが紹介されていました。
目次
月曜から夜ふかし|歌舞伎座がオープンしたので歌舞伎について知りたい件
月曜から夜ふかしで、世界無形遺産に指定されている日本古来の伝統芸能・歌舞伎についてがテーマでしたが、どうやら日本人はあまりみたことがないようです。
出典:月曜から夜ふかし 公式ページ
政府の調査によると、歌舞伎を観たことがある日本人は総人口のわずか5.3%。
ほとんどの国民は歌舞伎に興味がない問題
月曜から夜ふかしでは珍しい、ちょっとためになる初めての歌舞伎講座が開かれました。
初めての歌舞伎講座 1|歌舞伎は1年中やっている
歌舞伎は1月ごとに1つの演目を行うので、年間12公演。一公演につき25日間ほど上演。突然デートで行こう!ってなっても、たいていの日は観られるというわけです。
初めての歌舞伎講座 2|古典の演目には古典と新作がある
歌舞伎には古典歌舞伎と新作歌舞伎がありますが、ストーリーがわからない初心者の人は、主役の屋号で選ぶのがおススメだそうです。
屋号とは、役者一門の愛称のようなものです。
成田屋
現在のトップは、市川海老蔵さん(11代目)。成田屋の作品は、歌舞伎の王道中の王道。歌舞伎がわかる人は、成田屋です。
高麗屋(こうらいや)
現在のトップは松本幸四郎さん(9代目)。高麗屋は、歴史上の人物や親分を主役にしたものが得意で、男らしい世界が見たい人におススメ。
中村屋
かつては中村勘三郎さん(18代目)が率いていた一座。現在は、息子さんの中村勘九郎さん(6代目)・中村七之助さん(2代目)が継いでいます。中村屋は、時代に合わせた新作歌舞伎が得意で、歌舞伎の初心者なら中村屋です。
松嶋屋
京都を本拠地と。片岡仁左衛門さん率いて、上方歌舞伎の伝統を守っています。
音羽屋(おとわや)
寺島しのぶさんの父・尾上菊五郎さんが率いています。
萬屋(よろずや)
中村屋の親戚筋。中村獅童さん。
澤潟屋(おもだかや)
香川照之さんが市川中車を襲名。
それぞれの特色を屋号ごとにもっているよです。
初めての歌舞伎講座 3|歌舞伎はカジュアル
- 歌舞伎を鑑賞するときの服装は自由
- 料金は座席によってピンキリ
- どの席でも飲食可能
一番上の一幕見席(ひとまくみせき)は1000~2000円とリーズナブル。ただ、当日窓口で購入しなくてはいけないので、行列ができるほどの人気っぷり。ちなみに、関ジャニ村上さんクラスには、桟敷席(さしきせき)がおススメだそう。掘こたつになっていて、約20000円。
幕の内弁当は歌舞伎が発祥で、一幕目と二幕目の間に食べるから幕の内という名前がついたそう。
初めての歌舞伎講座 4|歌舞伎に慣れたら大向う(おおむこう)
大向うとは、芝居中の役者に屋号の「よっ、成田屋!」など声をかけることで、拍手の代わり、激励の声ということです。
この大向うを専門にしている人がいます。しかも、驚いたことにスカウト制。この大向うにスカウトされた人は、大向うの会の会員となって劇場無料パスがもらえます。ただ、どれだけ声をかけてもお金はもらえません。
大向うは、誰でもしてOKですが、暗黙のルールがあります。
- 基本的には男性が大向う
- 役者さんが舞台に登場するシーンは「屋号」
- 名台詞には「待ってました!」「屋号」
- 恋愛ものの歌舞伎で特にシリアスな場面では「ご両人!」
- 普段演じない役どころを見事に演じきった役者には「大当たり!」
- その役をやらせたら「今お前が一番だ!」という意味で「当第一」
素人が大向うをやるなら、この大向うのプロが言った後についてくるのが1番だそうです。決まったときは、言ったこちらも気分があがりますね。